旅行は楽しみながら新たな体験を得る素晴らしい機会ですが、台風による影響は避けられないリスクです。特に小浜島や石垣島を含む沖縄県では台風の頻度が高く、旅行中に台風に遭遇する可能性も考慮しなければなりません。そこで、旅行中の台風に対する注意点と対策ポイントをご紹介します。
台風の時期
旅行を計画する際は、目的地の気候と台風の季節を調べることが大切です。特に台風が発生しやすい夏から秋にかけての沖縄県エリアでは、台風に遭遇する可能性が高いです。事前に台風シーズンを避けるか、台風リスクを把握しておくことが重要です。
台風発生が多い時期
結論から言うと、7月、8月、9月が多くなります。気象庁発表で、沖縄地方に接近した台風(300期m以内に入った)の数から発生しやすい時期を計算すると、台風の年間発生数は、1951年から2022年を平均すると、年間で7.4個の台風が発生して沖縄に接近しています。
台風の各月の発生割合(沖縄県)
1月~3月0%、4月1.1%、5月4.5%、6月8.6%、7月20.3%、8月29.7%、9月23.3%、10月11.1%、11月5.5%、12月0.4%
※年間を100として、各月の発生割合を算出した数値になります。
台風が発生し沖縄県に接近する順位
1位:8月2.29個、割合29.7% 2位:9月1.72個、割合23.3% 3位:7月1.5個、割合20.3%
数値でみると、7月、8月、9月が台風が多く発生しているのがわかります。夏休みシーズンなので沖縄県に来る方はあらかじめ台風が来ると思って計画を立てていただくことが必要となります。
台風情報の収集と予測の仕方
旅行への出発前や旅行中は常に最新の気象情報をチェックしましょう。住んでいる地元の気象予報を確認するだけでなく、行く先の情報も確認するようにしましょう。台風の進路や強度予測を理解し、旅程を調整するか、中止や避難を考慮することが重要です。
台風情報収集の方法
気象庁の公式ウェブサイト
気象庁 台風情報 台風が発生している場合には、台風情報が表示されます。
上記サイトを確認するときの注意点としては、台風が発生していれば表示されますが、発生しそう(台風の卵)な場合には分からないというデメリットがありますので注意してください。
気象庁 防災情報 石垣市 防災情報(警報や注意報など)があると表示されます。
発表中の防災情報、警報・注意報、今後の警報・注意報の推移、天気予報、アメダス、台風情報、雨雲の動きが表示されてます。
ツアー会社に確認をする
マリンアクティを運行している会社は常に気象情報を収集しているため、台風の卵を把握している場合があります。気圧配置図などを見れる力があれば天気図から事前に推測することができます。ただし、長期予報は変わりやすいため、島に接近して影響出ると判断できるのは直前の場合が多いの注意してください。
気象庁の台風予報精度としては、年々精度が高くなっているものの、5日前の台風予報では平均で約300㎞中心の誤差があり、4日前約200km、3日前訳200km、2日前約110km、1日前約100kmの誤差があります。そのため、5日前の予報で上陸が予報されていても、上陸しない場合もありますし、その逆で、上陸しないとの予報でも上陸する可能性があるということを注意してください。
台風による交通機関と宿泊の予約影響
台風の接近が予想される場合、交通機関(飛行機、船など)や宿泊施設が運休や閉鎖される可能性があります。予約をする際には、キャンセルポリシーや返金についても確認しておくと安心です。現地の公共交通機関の運行情報も把握しておき、移動計画を調整しましょう。
交通機関の情報収集方法
航空会社の情報
航空会社の情報は、各社のWebサイト又はお電話にてご確認ください。
JAL 日本航空 運行状況のご案内(国内線)
JAL 日本航空 電話での問合せ先
ANA 全日空 運行状況 国内
ANA 全日空 国内線航空券・特典航空券ご予約のお問合せ
定期船会社の情報
石垣島から、小浜島、西表島、竹富島、黒島、鳩間島、波照間島や与那国島などは定期船で移動する場合には、各社の運行状況をご確認ください。台風接近時には、風が強くなくても台風の移動スピードによっては、早めに欠航となる場合がありますので各社の運行情報を入手してくだささい。
八重山観光フェリー 運行状況
安栄観光 運行状況
フェリーよなくに 福山海運
アクティビティやツアーの運行について
小浜島や石垣島でのアクティビティやツアーの多くは屋外での体験がほとんどのため、台風接近時には中止となることが多いです。特に、海のアクティビティは、風が強くなくてもボートなどの対策が必要となるため、台風による影響が出る前に中止となることが多いです。また、台風通過後も、船の準備などに時間を要するため翌日から運航ということができない場合もあります。台風は風だけではなく、波による影響は残ることが多いため、各ツアー会社さんに運行状況を確認するようにしてください。
また、各ツアーが中止となり、ビーチで遊泳する場合もあると思いますが、台風接近時には波よる潮流の変化が大きく大変危険ですので、管理者がいるビーチ以外での遊泳は行わないようにしてください。
台風時の必要な備蓄品や持ち物
台風が接近してきたら、宿泊場所や避難できる場所を事前に把握しておきましょう。ホテルのスタッフや現地の住民や自治体に相談をし、避難ルートや避難場所を確認することが重要です。観光中の人混みに巻き込まれるリスクを最小限に抑えるため、早めの対応や行動が大切です。
食料品などの消耗品について
台風が接近すると、スーパーからは備蓄ができるカップラーメンやパン類などは陳列棚から無くなることが多いです。また、生鮮食品なども徐々に無くなっていきます。石垣島や竹富町の島々は、沖縄本島から貨物船で物資を運んでいるため、台風の前後で、食品を始め消耗品は不足することがあります。そのため、台風による影響の日数を考えて、食品などを購入しておく必要があります。ただし、商品数はそんなに多くないため、必要量以上の買い占めは、他の方の購入を阻害してしまうため、譲り合いの精神で購入をお願いします。
特に注意が必要なのは、竹富町の島々(小浜島、竹富島、黒島、西表島、波照間島、鳩間島)では商店はとても小さく、商品数が少ないため、もし台風の時に宿泊や滞在する場合には、石垣島にて、必要な商品を購入をしてから各離島に移動するようにしてください。各島の商店は島に住む高齢者や体が不自由な皆様のライフラインとなっていますので、ご協力をお願いします。
台風による一時避難所など
石垣市や竹富町ではそれぞれの島で一時避難所を指定しています。しかし、食料、寝具や入浴の準備などはどこもありませんので、必要なものは各自で持参する必要があります。
石垣市の一時避難所は、台風接近し暴風警報発令時に一時的に開設されますが、石垣市の情報を確認するようにしてください。石垣市の一時避難所は、石垣市健康福祉センター及び福祉避難所兼ふれあい交流施設・結い心センターです。
石垣市 防災危機管理課
竹富町の一時避難所は、各島(小浜島、竹富島、黒島、波照間島、西表島、鳩間島、新城島)でそれぞれ指定されていますので、竹富町のサイトをご確認ください。
竹富町 台風における一時避難所
台風は最大限の注意をしましょう
旅行中の台風は計画を狂わせるだけでなく、安全にも影響を及ぼす可能性があります。しかし、事前の情報収集と適切な対策を行うことでリスクを最小限に抑えることができます。旅行を楽しむ一方で、安全を最優先に、台風対策を心掛けて素晴らしい旅を過ごしましょう。